新型コロナウィルス感染症の診療について

患者様各位

当クリニックでは、発熱や風邪症状のある患者様、濃厚接触者の方、その他の事情でコロナ検査をご希望の方は、すべて隔離診察室での対応とさせて頂いております。
新型コロナウィルス感染症の拡大期にはウェブ予約も大変取りづらくなり、予約外での診療の場合にはかなりの待ち時間を頂戴することが少なくありません。
ご迷惑をおかけいたしますが、患者様はもとより、他の患者様にとっても安心できる診療体制を確保するために、皆様のご理解・ご協力を賜りますよう宜しくお願い致します。

院長・伊藤秀之

当クリニックの感染対策について

2020年10月の開院以来、当クリニックでは新型コロナウィルス感染症に最大限の注意を払い、万全の感染対策を取ったうえで診療をおこなっております。
発熱や感冒症状のある患者様、新型コロナウィルス患者様との濃厚接触歴がある方、遺伝子検査をご希望の方においては、みなさまのご理解とご協力をいただいた上で、診療時間をお電話にて指定させていただき、待合動線を分け、個室(第3診察室)での診療を徹底させて頂いております。

診療体制

当クリニックは、神奈川県より発熱診療等医療機関の指定を受けており、土日や連休(年末年始・ゴールデンウィークなど)もできる限り診療体制を確保しております。
診療は、第6診察室(隔離室)にて行います。他の患者様の状況によっては想定以上に診察・検査時間を頂くこともございますので、ご理解下さいますようお願い致します。
また、大変お手数ではございますが、発熱や咽頭痛・鼻水など、たとえ軽微でも感冒症状のある患者様にはできる限り事前連絡を頂戴しております。
隔離室が使用中の場合はもちろん、十分な清掃・消毒・換気(最低30分)が確保されるまでは、患者様に院外でお待ちいただくようお願いすることもございます。
ただでさえ具合の悪いなか、長時間にわたって院外でお待ちいただくのは非常に心苦しいため、お電話にて調整・相談させて頂けるよう、受診される際には必ず事前連絡045-744-5345 をお願い致します。

※ 横浜市新型コロナウィルス感染症コールセンターからご紹介いただいた患者様におかれましても、必ず当クリニックに直接お電話されたうえで受診の可否を御確認頂きますようお願い致します。

検査方法

一刻も早く新型コロナウィルス感染症かどうかの診断をつけることは、患者様ご自身の健康リスクに加えて、ご家族や周囲の方々への感染リスクの低減にも繋がります。
かといって、いくら結果が早く出たとしても、精度の低い検査方法や機器を用いては意味がありません。患者様の状態や環境、受診された背景によって、適切な検査法を選択することが重要です。

《遺伝子検査》

① NEAR法

2021年5月、米国・Abbott社製の遺伝子検査装置 ID NOW TM を導入致しました。
等温核酸増幅技術(NEAR法)を用いることにより、従来のPCR法に比べてより迅速に、かつ同等の正確性をもって新型コロナウィルスを検出することが可能となりました。
これまで検体採取から結果の御報告まで1~2日ほどの時間を必要としておりましたが、本装置の場合には検体採取からわずか15分ほどで結果を得ることが可能です。
本装置はその信頼性の高さから、2020年10月20日に厚生労働省の承認が得られており、行政検査(保険診療としての検査)として使用することも可能となっております。
より正確な結果を得るために、採取検体としては「鼻腔ぬぐい液」または「咽頭ぬぐい液」とさせて頂いております。

また、新型コロナウィルスの新たな変異株が、英国や南アフリカで確認されております。
米国Abbott社では、本検査 ID NOWTMの検査精度に影響を与えうる遺伝子変異があるかどうかを定期的に調査しております。英国型および南アフリカ型変異株において、ID NOWTMが標的とするゲノム配列に変異はないことが明らかになっており、検査性能に影響はないとされております。(※詳しくは、参考資料1をご参照ください)

<ID NOW TMの詳細についてはこちら>

② PCR法


従来から実施している検査方法となります。
採取検体としては「唾液」を選択させて頂いております。検体採取における患者様の負担や、医療従事者の感染リスクを軽減するためであり、ご理解下さい。
症状のある方はもちろん、濃厚接触者における行政検査や、各種陰性証明目的での実施も可能です。
検査自体は外部機関への依頼となりますので、結果の御報告は検体採取の翌診療日、場合によっては翌々診療日となりますことを御了承下さい。
より正確な検査結果を得るために、検査前30分間は、飲食やうがい、歯磨きなどをなさらないよう、お願い致します。

《迅速抗原検査》

当クリニックでは、発熱など症状のある患者様を対象として、新型コロナウィルス迅速抗原検査も実施可能となっております。なんらかの理由で遺伝子検査が実施できなかったり、すぐに検査結果が欲しい方には有用な検査となる可能性があります。
迅速抗原検査で陽性となれば新型コロナウィルス感染症の確定診断となります。
検出感度は遺伝子検査に劣るため、偽陰性が少なくないとされており、迅速抗原検査で陰性だった場合には、遺伝子検査(NEAR法、LAMP法、PCR法など)での再検査が推奨されています。
こちらの検査法も、症状や病歴、濃厚接触歴などを勘案したうえで、医師が必要であると認めた場合には行政検査(保険適応)にて実施することが可能です。

各種検査の比較

検査種別 検査法 検体採取法 検査時間 検査費用
遺伝子検査 NEAR法 咽頭ぬぐい液 ~15分 行政検査:無料 ※1
自費検査:15000円(税込)※2
PCR法 唾液 1~2日 行政検査:無料 ※1

自費検査:30000円(税込)※2

抗原検査 ヌクレオカプシド蛋白 咽頭ぬぐい液 約15分 行政検査:無料 ※1

※1 新型コロナウィルスの検出のために実施する検査についてのみ、公費負担(無料)となります。初診料や再診料、処方箋料、院内トリアージ加算などは通常診療と同様の自己負担率にて算出されます(3割負担の方で、2000~3000円程度の自己負担額です)。

※2 自費検査費用には、検査料のほか、診断書発行料も含まれております。英文での診断書発行も可能です(追加費用はありません)。海外渡航のための陰性証明に御利用頂くことも可能ですが、NEAR法あるいはPCR法が当該国の入国審査に適応しているかどうか、患者様ご自身で十分ご確認下さいますようお願い致します。

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