新型コロナウィルス感染症の診療について

患者様各位

<発熱・感染症外来について>
令和6年4月1日より、新型コロナウィルス感染症を含む感染症外来のあり方について、若干の変更がございます。
当院では引き続き発熱・感染症外来での診療を実施してまいりますが、下記のいずれかに該当する方のみ、第6診察室での対応とさせていただきます。(いずれも当てはまらない方は、一般診療室での対応となります。)
● 1週間以内に、37.5℃以上の発熱がみられる方
● 咽頭痛がある方
● 新型コロナウィルスやインフルエンザ感染症の検査をご希望の方
● 1週間以内に、新型コロナウィルス感染症患者との濃厚接触があった方
● その他、受付時点で第6診察室での対応が望ましいと医師が判断した場合

発熱・感染症外来は、WEBでの予約が可能です。予約ページトップの『発熱・感染症外来』を選択してください。
なお、予約枠がいっぱいの場合でも、受付時間内に直接ご来院いただければ診療可能です。待ち時間が長くなることがありますので、ご了承ください。

院長・伊藤秀之

当クリニックの感染対策について

2020年10月の開院以来、当クリニックでは新型コロナウィルス感染症に最大限の注意を払い、万全の感染対策を取ったうえで診療をおこなっております。
発熱や感冒症状のある患者様、新型コロナウィルス患者様との濃厚接触歴がある方、遺伝子検査をご希望の方においては、みなさまのご理解とご協力をいただいた上で、個室(第6診察室)での診療を徹底させて頂いております。

診療体制

当クリニックは、神奈川県より発熱診療等医療機関の指定を受けており、土日や連休(年末年始・ゴールデンウィークなど)もできる限り診療体制を確保しております。
診療は、第6診察室(隔離室)にて行います。他の患者様の状況によっては想定以上に診察・検査時間を頂くこともございますので、ご理解下さいますようお願い致します。

検査方法

一刻も早く新型コロナウィルス感染症かどうかの診断をつけることは、患者様ご自身の健康リスクに加えて、ご家族や周囲の方々への感染リスクの低減にも繋がります。
かといって、いくら結果が早く出たとしても、精度の低い検査方法や機器を用いては意味がありません。患者様の状態や環境、受診された背景によって、適切な検査法を選択することが重要です。

《遺伝子検査》

① NEAR法

2021年5月、米国・Abbott社製の遺伝子検査装置 ID NOW TM を導入致しました。
等温核酸増幅技術(NEAR法)を用いることにより、従来のPCR法に比べてより迅速に、かつ同等の正確性をもって新型コロナウィルスを検出することが可能となりました。
これまで検体採取から結果の御報告まで1~2日ほどの時間を必要としておりましたが、本装置の場合には検体採取からわずか15分ほどで結果を得ることが可能です。
本装置はその信頼性の高さから、2020年10月20日に厚生労働省の承認が得られており、行政検査(保険診療としての検査)として使用することも可能となっております。
より正確な結果を得るために、採取検体としては「鼻腔ぬぐい液」または「咽頭ぬぐい液」とさせて頂いております。

また、新型コロナウィルスの新たな変異株が、英国や南アフリカで確認されております。
米国Abbott社では、本検査 ID NOWTMの検査精度に影響を与えうる遺伝子変異があるかどうかを定期的に調査しております。英国型および南アフリカ型変異株において、ID NOWTMが標的とするゲノム配列に変異はないことが明らかになっており、検査性能に影響はないとされております。(※詳しくは、参考資料1をご参照ください)

<ID NOW TMの詳細についてはこちら>

② PCR法


従来から実施している検査方法となります。
採取検体としては「唾液」を選択させて頂いております。検体採取における患者様の負担や、医療従事者の感染リスクを軽減するためであり、ご理解下さい。
症状のある方はもちろん、濃厚接触者における行政検査や、各種陰性証明目的での実施も可能です。
検査自体は外部機関への依頼となりますので、結果の御報告は検体採取の翌診療日、場合によっては翌々診療日となりますことを御了承下さい。
より正確な検査結果を得るために、検査前30分間は、飲食やうがい、歯磨きなどをなさらないよう、お願い致します。

《迅速抗原検査》

当クリニックでは、発熱など症状のある患者様を対象として、新型コロナウィルス迅速抗原検査も実施可能となっております。なんらかの理由で遺伝子検査が実施できなかったり、すぐに検査結果が欲しい方には有用な検査となる可能性があります。
迅速抗原検査で陽性となれば新型コロナウィルス感染症の確定診断となります。
検出感度は遺伝子検査に劣るため、偽陰性が少なくないとされており、迅速抗原検査で陰性だった場合には、遺伝子検査(NEAR法、LAMP法、PCR法など)での再検査が推奨されています。
こちらの検査法も、症状や病歴、濃厚接触歴などを勘案したうえで、医師が必要であると認めた場合には行政検査(保険適応)にて実施することが可能です。

各種検査の比較

検査種別 検査法 検体採取法 検査時間 検査費用
遺伝子検査 NEAR法 咽頭ぬぐい液 ~15分 保険適応:1〜3割負担
自費検査:15000円(税込)※1
PCR法 唾液 1~2日 保険適応:1〜3割負担

自費検査:30000円(税込)※1

抗原検査 ヌクレオカプシド蛋白 咽頭ぬぐい液 約15分 保険適応:1〜3割負担

※1 自費検査費用には、検査料のほか、診断書発行料も含まれております。英文での診断書発行も可能です(追加費用はありません)。海外渡航のための陰性証明に御利用頂くことも可能ですが、NEAR法あるいはPCR法が当該国の入国審査に適応しているかどうか、患者様ご自身で十分ご確認下さいますようお願い致します。

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