一般小児科

発熱

発熱している子ども日本人の平均体温は36.6~37.2℃程度です。体温は常に一定ではなく、一日の間でも1℃以内の変動があると言われています。 乳幼児の発熱は「37.5℃以上」と定められていて、大人よりも平熱が高めです。たしかに、発熱は受診する目安になりますが、熱が高いからといって必ずしも重症とは限りません。そのため、「いつもより元気がない」「熱以外の症状の有無」をきちんと見る必要があります。

子どもの繰り返す発熱

咳をしている子ども咳が1ヶ月以上治らない場合、感染症またはアレルギー疾患が疑われます。
現在、治療を受けても咳が続くようでしたら、今まで服用してきたお薬と、治療の経過を把握しながら、適切な治療法を提案します。そのため受診時には、必ず「お薬手帳」をお持ちください。 当院では経過をお伺いするだけではなく「発熱といった咳以外の症状がないか」「お子様と同じ症状がご家族の方にもみられるか」も確認します。治療が必要だと判断した際は、感染症抗体価やアレルギー検査を受けていただきます。

長引く咳

鼻をかんでいる子ども鼻水以外の症状が現れず、かつ透明または少し白っぽい鼻水が出る場合は、少し様子をみても問題ありません。
ただし、黄色または緑色の鼻水が慢性的に出る場合、細菌感染症や副鼻腔炎などが考えられるため、悪化する前に当院まで速やかに受診してください。

のどの痛み

戻をおさえている子どものどの痛みの多くは細菌・ウイルス感染によって、咽頭・扁桃が炎症することで生じます。 風邪をひいた時や、急性咽頭炎、急性扁桃炎などにかかった時に、よく見られる症状の一つです。

嘔吐

嘔吐しそうな子供嘔吐が見られた場合は、症状を見極めたり、適切な処置を行ったりする必要があります。嘔吐が何度も起きる場合は水分補給して、脱水を防ぐことが重要です。また、容態によっては、お腹を休めたり、点滴や薬(内服薬・座薬)を処方する必要もあるため、自己判断せずに当院までご相談ください。また、当院では受診時に、点滴と同レベルの効果を持つ経口補水薬の作り方や、水分・糖分・塩分を摂取するポイントなどもお伝えしております。 特に「下痢や発熱を伴う嘔吐」の場合は、速やかに受診してください。
特に「ぐったりしている」「顔色が青白い」といった様子もみられた際は、速やかに受診してください。

子どもの便秘と下痢・嘔吐

下痢

トイレに座っている子ども下痢が起きる原因のほとんどはウイルス性の急性胃腸炎で、多くの方は4~5日程度で改善していきます。ただし、食事や水分が問題なく摂れている元気な状態でも、1日5~10回の下痢が1週間以上治らない場合は、受診してください。
問診では、普段の食習慣などについて丁寧にお聞きします。受診時にはお薬手帳をお持ちいただく必要があります。 また、必要に応じて、アレルギー検査や腹部エコー検査なども行ってから診断を下し、患者様に合った治療法を提案していきます。

子どもの便秘と下痢・嘔吐

腹痛

お腹をおさえている子ども一口に腹痛と言っても、様々な病気が考えられます。そのため「どんな痛みなのか」「痛みはときどき現れる程度なのか」「痛みがない時は元気なのか」「のたうち回るような痛みがあるのか」など、症状を細かく診る必要があります。 腹痛が起きる病気は、便秘やウイルス性腸炎などの比較的軽度なものから、盲腸(急性虫垂炎)や腸重積症、アレルギー性紫斑病など重度なものまで、幅広くあります。 腹痛の原因を特定する前に、便が出ていない場合は浣腸をして様子を見てみましょう。またお腹が強く張っている場合や、激しい腹痛を訴えている場合は、手術する必要のある病気が隠れているかもしれないため、速やかに受診してください。
腹痛とともに、「下痢や嘔吐がひどい」「顔色が真っ青」「便に血液が混じっている」などの症状もみられる場合は、早急に受診する必要があります。

湿疹

腕にクリームを塗っている子ども当院は皮膚疾患の治療にも対応しております。 子どもは湿疹などの皮膚トラブルが起きやすく、その原因の多くは皮膚のバリア機能が低いことと、感染症によるものです。
塗り薬を適切に使うスキンケアが重要ですが、内服薬の処方やアレルギー検査の実施も必要に応じて選択していきます。

頭痛

頭をおさえる子ども子どもの頭痛の診断は比較的難しいですが、多くは「疲れによる自律神経の乱れ」や「発熱」が原因で起きることが多いです。また、鼻が詰まったり濁った鼻水が出たりする症状がみられ、かつ頭の前部分が痛い場合は、副鼻腔炎(蓄膿)が疑われます。副鼻腔炎になった場合は、抗生剤を一定の期間飲み続けて治す必要があります。ときどき起きる頭痛の場合は様子を見たり、解熱鎮痛剤を服用したりする方法で対処しましょう。
ただし、頭痛が毎日起きている場合は受診しましょう。高血圧や脳の異常、副鼻腔炎がみられない場合、偏頭痛の可能性があります

食欲がない

ご飯を食べない子ども食欲または哺乳量が少なくなっても、過度に心配する必要はありません。 行動や機嫌などが普段通りでしたら、しばらく様子をみてみましょう。
ただし、「顔色や表情などが普段と違う」「ぐったりしている」といった様子がみられた場合、最寄りの病院へ受診してください。

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